在日初の銀行設立を進めている「ドラゴン銀行設立準備室」によると、延び延びになっていた頭取がほぼ内定、来週には発表できる見通しになった。また、「ドラゴン銀行」設立のため大口出資した発起人名と引き受け株数、払い込み額も明らかにされた。
銀行経営を主導する頭取と大口出資者の陣容が固まったことで、来年2月をメドに銀行免許取得へ向けた金融当局との協議など設立準備が本格化しそうだ。頭取は当初駐日韓国大使館の財経官の名前もあがっていたが、最終的に断念。数人の候補者のうち、日本の大手普通銀行の高位幹部経験者が内定したもよう。
発起人は14人で、出資総額は、167億円(33万4000株)。個人と会社で別々に出資している人が1人いて、形式上の発起人総数は15人になる。発起人総代の韓昌祐・マルハン社長と岡田和生・アルゼ代表がそれぞれ6万株を引き受け最高額の30億円を払い込んでいる。また、本家かまどやの金原弘周代表が25億円、兪在根・東京韓商会長が20億円で続き、10億円が山田健治(李相慶)・公楽代表(岩手商銀理事長)ら5人になる。金宰淑・在日韓国民団中央本部団長と権清志・在日韓国青年商工人連合会長の払い込みはそれぞれ一千万円。これは在日組織としての代表参加の性格が強い。