東京韓国学校、金剛学園など韓国系の民族学校が、学校設備のIT(情報技術)化に取り組んでいる。東京韓国学校は最新式のパソコンを110台を導入。小学校3年生から授業でコンピューター教育を行う。また父母のためのパソコン教室も開く計画だ。
今回のコンピューター・IT教育設備は、理事会の基金と韓国政府の支援を得て、総工費5500万円を投じて昨年着工、先月末完成に至ったものだ。
新設のIT教育室のほかに、各クラスに2台設置、教職員は各自1台のパソコンを持つ。また図書館の管理システムにも設置した。
導入したパソコンは日本語OSと韓国語OSが入っており、韓国に戻ってからパソコン操作に困らないように配慮している。
コンピューター教育は小学校3年生から週1時間行い、2年生は希望者に週2回課外授業で行う。高学年になるに連れ、授業時間を増やす計画だ。また父母を対象にしたパソコン教室も開催、家庭でパソコンを使えるようにする。
教職員と父母、生徒をインターネットで結び、緊密な連絡体制を作る。またホームページに同窓会サイトを作るなど、学校を中心にしたネットワーク構築を行っていく。将来は学校関係者だけでなく、在日社会全般にも広げる計画だ。
システム構築を担当した日本メインライン・システムズの金
ギョンファン専務は、「韓日のコンピューター教育の現場を見ているが、日本でこれだけのコンピューター設備を備えた施設は少ない」と語り、「韓国では小学校1年生からパソコン教育を行い、英語教育もパソコンを使って行っている。今回のシステム導入で、韓国と同レベルになったといえる。韓日ともコンピューター教育はさらに普及させる必要がある」と協調した。
ほかの4校もコンピューター教育の充実方針を出しており、早急に具体化する。