韓国訪問年の今年、2002年の韓日国民交流年をむかえ、韓日交流はさらに増大する見通しだ。それに伴って、韓日文化交流の動きも盛んになっている。主な催しを紹介する。
「W杯開催国では、(文化の象徴の一つである)オペラの開催回数が増える」といわれるが、その第一回として、朝鮮朝時代に激しく生きた一人の女性詩人を描いた韓国創作オペラ「黄進伊(ファンジニ)」(韓国国立オペラ団)が、駐日韓国大使館文化院の主催で4月15、16の両日、東京の新国立劇場オペラ劇場で上演される。
韓国オペラ界はこの10年で急速に力をつけているが、その実力を見せる作品で、主役をソプラノ歌手の第一人者・金英美が演じているのも話題だ。昨年、金英美を主役に椿姫を上演して好評を博した日本オペラ振興会は、「韓国人歌手は声量があり、表現力が豊かな人が多い。W杯開催を前後して記念公演が増えるだろう。当会でも計画中」と話す。
韓国の国立オペラ団と日本の新国立劇場が創作オペラを共同制作し、両国を巡回公演する話も浮上している。
来年は古美術展
図書や古美術展の相互開催も確定した。両国の図書展示交流は、まず今年9月に日本の国会図書館で、韓国を紹介した図書・ビデオ200点の展示が行われる。11月には韓国国会図書館で、日本を紹介した図書・ビデオ200点の展示が行われ、それぞれ相手国がどう紹介されてきたかを知る。
韓国中央博物館所蔵の古美術展は、2002年3月から5月まで大阪市立博物館、6、7月に国立博物館で開催。日本古美術展は韓国中央博物館で5月から7月まで開催されることが決定した。韓国中央博物館が所蔵する日本美術の名品を紹介する、異色の展示会も計画されている。これは朝鮮朝末期に集められた日本画を中心とする収集品。同博物館で今年10月末から1カ月間展示された後、日本では来年2月から4月まで、京都の国立近代美術館と東京芸大美術館で巡回公演される。
ほかにも、両国の女性芸術家の絵画、彫刻などを展示する「韓日女性芸術家展」、韓日両国の過去と現在の生活スタイルの変遷を紹介する「韓日生活文化交流展」も計画されている。
韓国映画特別週間も
駐日韓国大使館・韓国文化院が計画中の「韓国映画見本市」が、6月末に都内で開催される見通しだ。韓国映画の日本での配給を促進するために行われるもので、韓国映画の新作に日本語字幕をつけて日本の映画関係者に紹介する見本市だ。現在、韓国文化院と韓国映画振興会で話を詰めており、近日中に最終確定する。
韓国文化院は5月に、文化院開院22周年を記念して「韓国映画特別週間」も開催する計画だ。「共同警備区域(JSA)」の特別上映も予定されている。