各国で活動する韓人経済団体が参加し、世界の韓人グローバルネットワーク構築を目指す「第1回世界韓商大会」が、8日から10日まで、ソウルのロッテホテルで行われた。大会には世界の韓人商工人700人が参加、ネットワークつくりについての意見交換を行った。
世界韓商大会の開幕式で、チョン・ジンチョル大会長は、今大会が「建国以来初めて、全世界の同胞企業人、学者、法曹人、言論人と次代のリーダーが一堂に会する場」であると説明した。チョン大会長は、韓商の歴史的な出帆を公式に宣言すると共に、世界に散らばる韓民族の力量を極大化するよう努力することを求めた。
チャン・デファン毎日経済新聞社長は、「ネットワーク作りの上手な民族が世界でも強い民族だ」として、「外国で得た知識と情報を蓄積して相互で共有できれば、韓民族の未来は明るいものになる」と語った。
金大中大統領はビデオメッセージを通じて、韓民族間の経済ネットワーク構想を祝賀した。金大統領は南北間の鉄道開通を契機に韓国が、「ユーラシアと太平洋を連結する物流とビジネスの中心地になる」として、このような時期に、「韓民族経済ネットワークを構築することは大変意義深い」と述べた。
この日は、大会名誉会長である李ジョンムン・アンペックス・ベンチャーグループ会長の基調講演を始め、国内外の専門家による『韓国経済ネットワークと世界化戦略』『国内投資環境の変化と新たな機会』『内外同胞が保有するIT技術』と題した3つのセッションが開催され、国内外の韓民族企業人は相互協力の可能性を打診する活動を積極的に展開した。
特に今大会には2・3世の若い在外同胞企業人が多く参加しているのが特徴だ。日本からは金建治・在日韓国商工会議所会長をはじめ130人が参加した。
権ビョンヒョン在外同胞財団理事長は、「外国語と国際的ビジネス感覚に優れた2・3世の若い企業人も多く、韓商が華商に次ぐ影響力を世界経済に及ぼす潜在力がある」と語った。
10日には、フレッド・バーグシュタイン米国国際経済研究所所長による国際学術セミナー、在外同胞次世代企業人フォーラム、地方自治体投資誘致説明会が行われた。
海外同胞で構成された韓人経済団体は、すでに現地で確固たる地位を築いている。
ブラジル繊維産業は韓国同胞が市場を掌握しており、米国・ニューヨークの韓人青果商協会には約3000社の会員がおり、現地市場の半分を占める。