在日韓国商工会議所は23日、第40期定期総会を都内のホテル開き、新会長に金建治・愛知韓国商工会議所会長(57)を選出した。連合会の会長が愛知県から選ばれるのは初めて。金会長は岐阜県生まれの在日2世で、事業のかたわら、愛知韓商の会長などを歴任。
金建治会長は就任あいさつで、「同胞商工人も大変厳しい状況にあり、期待とともに指導力が問われている。難局克服へ向け一致団結することが大事であり、在日の民生安定に全力を尽くす考えだ。また、サールドカップ(W杯)成功にも積極的に協力したい」と語った。
選挙戦を避けた今回の会長選出について、選挙管理委員長の韓昌祐・名誉会長は、「新会長には3、4人の推薦があったが、いまのような大事な時に選挙で後遺症が残るのは困るので候補を一本化した」と説明した。なお、洪采植・前会長は、横浜商銀理事長に就任に伴い、再任しないことを申し出ていた。
一方、在日韓商は総会後に趙世衡・駐日大使、藤村正哉・日韓経済協会会長、金宰淑・在日韓国民団中央本部団長ら来賓をはじめ300人が参加して創立40周年祝賀会を開いた。8月に「韓商連40年史」を発刊する。
在日韓国婦人会中央本部は23日、第21期中央定期大会を開催した。代議員283人が出席。
組織活性化、基本財政確立、民族機関助成などの新年度方針を確認した。
大会では役員改選を行い、新会長にはただ一人立候補していた金定子・元会長、監査は選挙の結果、鄭春子、張瑛子、金志姫の3氏が決まった。新執行部は後日決定する。
議長を務めた崔金粉・常任顧問は、「民団の土台となる婦人会を、金新会長に作ってもらいたい。高齢者福祉を積極的に取り組んでもらいたいし、信用組合への支援、組織活性化も期待したい」と述べた。
当選直後の金定子・在日韓国婦人会中央本部新会長に今後の抱負を聞いた。
――重点目標は。
所信で述べた高齢者福祉、組織活性化、後進の育成を重点的に取り組みたい。新執行部には若い人を入れ、任期中に育成し、次代の婦人会を担う人材を育てたい。
高齢者福祉は時間のかかる難しい問題だが、自分の代だけでなく次代に渡る長期的な取り組みを行うことで、組織の活性化にもつながると考えて提言した。老人ホームも将来建設したい。
――文化活動、民族金融機関問題にも積極的に取り組むとのことだが。
伝統文化を継承するための文化活動、同胞同士の結婚のためのブライダル事業、そして信用組合をしっかりと見守り、支援をしていきたい。
――3年間のブランク中、何を考えていたか。
じっと静かに、組織はどうあるべきか考えていた。和合と団結を大切にした婦人会を作り上げたい。一生懸命会長職に取り組むので、ぜひ応援してほしい。