在日本大韓民国婦人会(金定子会長)の創立55周年記念式典と福祉チャリティーコンサートが25日に東京ゆうぽうと、27日に神戸ポートピアで盛大に行われ、婦人会の発展と老人ホーム建設を会場全体で誓った。第2部のコンサートには雪雲道(ソルウンド)、インスニらが出演、ヒット曲を熱唱した。
式典で金定子・中央本部会長(写真:左下)は、55周年を無事迎えたことに感謝の意を示したうえで、「全国20万人の会員の力を総結集して、老人ホーム建設を必ず成功させましょう」と、力強くあいさつした。
崔金粉・常任顧問は、「1947年に呉基文会長(現顧問)のもとで設立された婦人会は、今日までに21期8人の会長が、それぞれの力量を時局に合わせて活動し、現在は45の本部を持つまでになった。韓国人としての自覚と誇りを持ち、在日社会の大きな力として今後も活動していきましょう」と述べた。
来ひん祝辞では金宰淑・民団中央団長が「在日1世が集い、共に暮らす老人ホーム建設に向け、力を合わせていこう」と述べた後、趙世衡・駐日大韓民国大使のメッセージが代読された。そして権良淑・大統領夫人の祝賀メッセージが読み上げられた。
続いて本紙・朴一哲会長、朴恵美社長ら、壇上に参列した来ひんが紹介された。続いて行われた組織有効者表彰では、崔金粉常任顧問、朴雲子・婦人会東京会長らが長年の功績に対して表彰を受けた。
婦人会と長年交流を続け、ソウルでの展示会も行っている書道家の小林芙蓉さんが、福祉チャリティーコンサートの趣旨に賛同して友人たちと共に集めたカンパを贈呈すると、会場から大きな拍手が起きた。
式典の最後には呉基文顧問が特別にあいさつを行い、「祖国と民族のため、南北統一のために今後も努力しよう」と訴えた。
◆ 「善意が大きな力」 金定子・婦人会中央会長(写真:2番目)
50周年、55周年と節目の時に会長となり、2度の大役を担うことになって会長冥利に尽きますが、一方で責任の重さを痛感している毎日です。
今回の式典を福祉チャリティーコンサートにしたのは、いま婦人会が進めている同胞が気兼ねなく暮らせる老人ホーム建設のため、少しでも資金を作りたいとの思いからですが、大勢の人に来てもらってとても感謝しています。収益金は老人ホーム建設基金としてムクゲファミリーにカンパします。
今回の式典を契機に、高齢社会に向け在日が健康で長生き出来るための福祉活動に、婦人会全体で一層邁進していく決意です。一人一人の小さな力(善意)も意志を持てば大きな力になると確信しています。婦人会会員はもちろん、多くの同胞女性が福祉活動、老人ホーム建設に協力していただけることを願っています。
◆ 「千字文」カレンダー(写真:3番目)
「老人ホーム建設」資金の一助とするため、婦人会中央本部は「千字文」カレンダーとCD(韓国語読み)を製作、25日から発売を開始。カレンダー2000円、CD1000円。℡03・3454・3339(婦人会中央)