在日韓国民団の3機関長選挙が27日に行われ、金宰淑氏(68)〔写真:左〕が中央本部団長に再選された。議長には姜永祐氏(72)〔写真:中央〕が無投票再選出、監察委員長には金廣昇氏(70)〔写真:右〕が選出された。金団長には民団の組織改革、世代交代推進など多くの課題が山積している。
金宰淑団長は選挙前の所信表明で、民族金融機関の問題について「民族金融機関の再生を目指した『銀行化』を成し遂げることができなかったことに遺憾の意を表し、深く反省し、これを教訓として邁進したい」としていた。
日本経済の厳しい状況が続く中、民族金融機関再生にどう取り組むか、2期目の力量が問われる。
「2、3世の力量を結集した民団の土台を再構築」「地方参政権の獲得」も所信表明で約束した事柄であり、これも早期実現が待たれる課題だ。
金団長が約束した①同胞社会の再編をにらんだ民団改革②「対話の民団」「開かれた民団」になるよう努力、をどう実行するか、2期目の手腕が注目される。
再選となる姜議長は、「民族教育の充実、金融機関の育成強化、地方参政権獲得、高齢者福祉」を公約にあげていた。
また、金廣昇監察委員長は、「監察機能をはじめ、民団の再構築に寄与」を選挙公約にあげていた。