アジアの次代のリーダーを養成するためのアジアン・ジュニア・リーダーズ・キャンプが今夏行われ、東京韓国学校の生徒も参加した。同校は今回の成果を受けて、来年も生徒を積極的に参加させる方針だ。
同キャンプは、第39代米国元大統領ジミー・カーター参与によるプログラムで、韓国、日本、中国の東アジアの中学・高校生を対象に、生徒同士の交流、国際化意識の向上などを通して、将来グローバルに活躍できる人材育成を目標としている。
韓国の教育産業関係者が中心となって人材を募集、日本では在日3世の金(金城)成行さんが生徒を募集、在日の生徒にもぜひ参加してもらいたいと活動してきた。
その呼びかけに応じて、今回日本からは東京韓国学校の生徒9人、教師1人、一般3人の13人が申し込み、在日3世で高2の劉永美さんも参加した。
米国ジョージア州にあるジョージア・サウス・ウエスタン大学で行われた3週間のキャンプでは、ジミーカーター元大統領の話を聞く集いが設けられた。
元大統領は、元大統領は「人間尊重、世界平和を実現するアジアのリーダーになってください」と生徒たちを激励。生徒たちは「ノーベル平和賞を受賞したほどの人間性、慈悲深さに感銘した」「世界の大きさを実感した」などの感想を寄せた。
劉さんは「語学だけでなく米国の文化も学んだ。国際交流の大切さを知り、これまでと考えが変わった」と話した。韓国出身の姜恵仁さんは、「視野を大きく広げることができた」と語った。
研修に同行した韓国学校の金美香先生も、「カーター大統領の生き様に触れたことは生徒にとって大きな意義。米国文化や生活を生で知ったことも大きな財産になる。生徒の成長を肌で感じた」と語った。
この報告を受けて、東京韓国学校では来年も生徒を参加させることを決定、25日午後3時20分から同校で留学説明会を行う。問い合わせは℡03・3813・7835。