学園祭シーズンがやってきた。韓流ブームの中、韓国語学科のある大学やアジアとの交流を進める大学などでは、韓国をより身近に知ってもらおうと、様々なイベントを準備している。一方、朝鮮総連系の朝鮮大学校では、朝日友好考える企画を予定している。

◆神田外語大学◆

　韓国語学科がある神田外語大学の第18回浜風祭は30、31日に行われる。同大学では恒例の各国料理を紹介する模擬店が開かれ、韓国語を学ぶ学生たちが料理を紹介する。さらに民族衣装によるファッションショーのほか、韓国研究会による農楽公演も行われる。”韓流“ブームの中、学生たちの関心も高い。

◆県立新潟女子短大◆

　韓国語、中国語、ロシア語のコースを国際教養学部内に持ち、韓国への研修も積極的に行っている県立新潟女子短期大学では23、24日に学園祭が行われる。同学部の生徒たちを中心に韓国料理の模擬店などを出店する計画だ。
　同学部では卒業生が韓国研修の思い出をホームページで紹介しており、日本の女子学生が見た素顔の韓国に触れることも出来る。

◆東京外国語大学◆

　東京外国語大学の外語祭は11月19日から23日まで開かれる。同大学は伝統的な看板企画として「各国料理店」「各国語劇」の２つを行っており、今年も朝鮮語を学ぶ学生たちによる演劇公演、朝鮮料理模擬店が開かれる。

◆国士舘大学◆

　国士舘大学21世紀アジア学部の学部祭は、「あっ、アジアが気になる」をテーマに同大学鶴川キャンパスで23日に開かれる。
　アジアに生きる人材育成をテーマにした学部だけあって、小牧輝男同大学教授による北朝鮮問題についての講演会が開かれるほか、韓国映画や留学生による自主制作映画などが上映予定だ。韓国料理の模擬店も出展予定。

◆立命館アジア太平洋大学◆

　大分県別府市に２０００年に開学した立命館アジア太平洋大学には、毎年４００人前後の韓国人留学生が入学する。文化祭ではアジア各国の文化、料理、伝統芸能などを紹介する催しが行われているが、今年は学内に１年ほど前に作られた韓国の打楽器を学ぶサムルノリのグループが、30、31日の文化祭で演奏を披露する。
　同サークルは韓国、在日、日本の学生15人ほどで構成されており、打楽器演奏を通じて学生同士の相互理解に務めている。また同大学では来年開学５周年を迎えることから、在日、韓国人学生も加わって「５周年記念事業学生実行委員会」を結成、来年大々的なアジア、韓日の交流イベントを計画している。

◆朝鮮大学校◆

　「朝日国交正常化と東北アジアの平和」をテーマに開かれるのが、東京都小平市にある朝鮮総連系の朝鮮大学校の学園祭だ。開催は30、31日で、朝鮮大学校と民族教育の歩み、朝日交流史についてのパネル展示のほか、朝鮮舞踊の公演、チマチョゴリファッションショー、同大学教授による講演会と盛りだくさん。
　同大学内にある朝鮮歴史博物館では、今年７月にユネスコ世界遺産に登録された高句麗古墳壁画の模写図を一般公開する。学園祭実行委員会は、「お互いを理解し、共に明るい未来を築いていくための場としたい」として来場を呼びかけている。