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2004/07/16

<在日社会>土地購入不法画策・株売買の詐欺容疑・金福男・大阪韓商会長を逮捕

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                      金 福男 氏

 大阪地検特捜部は12日、大阪韓国商工会議所の金福男会長(50、大阪市生野区)ら4人を、自宅に隣接した土地を手に入れようと不法な画策を行った事件と、株売買に関連した5000万円の詐欺容疑の2件で逮捕した。金会長は2002年6月に大阪韓国商工会議所会長に就任したが、詐欺容疑で刑事告訴されるなどトラブル続きで、会議所内部では不信任決議案も出ていた。在日経済人の相次ぐ不祥事に、在日社会からは強い批判が起きている。

 調べによると金会長らは、会長宅に隣接した工場敷地を入手しようと計画したが、工場の所有者にことわられたため、同会長が所有する私道を通らないと敷地から外に出られないことを利用して、途中に塀を設けて出入りできないようにしたもの。

 金会長の自宅は大阪市生野区の住宅密集地にあり、隣接する米穀卸会社の工場を取り囲むように2001年7月、竹製の塀を周囲に張り巡らした。監視カメラも設置して圧力を加えたという。
 工場所有者は通行権を侵害されたとして塀の撤去を求める仮処分を大阪地裁に申請、2001年8月に同地裁は請求を認めたが、金会長は知人の男性に依頼し、塀の所有権がその男性にあるとの虚偽申請を行わせて、塀撤去の執行を停止させようとした。工場は現在も使用不能の状態だ。

 金会長はまた、2000年8月から10月にかけて、取引関係のあった大阪府内の不動産会社の社長ら4人に、「東京都内の情報サービス会社が2001年9月に株式上場予定で、1株100万円で購入すれば上場すると1000万円の価格になる」と持ちかけて、株の購入代金5000万円を受け取った。しかし上場がなされないため、不動産会社社長らが再三経過を尋ねたが、金会長から納得のいく説明がなく、代金の返済もないため、特捜部に詐欺容疑で告訴したものだ。

 金会長は、大阪府東大阪市で合成皮革製造会社を築き上げた在日経済人の父親(故人)を持ち、その父の後を継いで社長となった。2003年の売上は30億円にのぼる。金会長は2000年4月民団大阪副団長、2002年6月に大阪韓国商工会議所会長となったが信望がなく、今年5月に行われた大阪韓商の理事会では不信任決議案が出されたが、金会長が一方的に会議をうち切る事態となっていた。

 大阪韓商は16日に緊急理事会を開催。23日に第51期定期総会が開かれるが、そこで解任決議が出される予定だ。