大学祭シーズンがやってきた。韓国語学科のある大学などでは、多彩なイベントを用意している。また朝鮮総連系列の朝鮮大学校では、朝日友好親善を願った企画を準備し、日本人の参加を呼びかけている。

◇東京大学◇

　東京大学第56回駒場祭は11月25日から27日までの３日間に渡って、駒場キャンパスで開かれる。

　韓国関連の催しとしては２００５年度文系韓国語クラスによるビビン麺の模擬店が出店される。講演会では日本学シンポジウム「本音で語る反日・親日」が開かれる。韓国、台湾出身の大学教授３人を招き、久保田信之・学習院女子大学教授をコーディネーターにして、日本の有り様を考える。

◇神田外語大学◇

　韓国語学科を持つ神田外語大学の第19回浜風祭は、22、23日の両日開かれる。毎年５０００人を超える来場者が訪れている。

　恒例となっている各国料理の模擬店では、韓国語学科の学生がチジミなどの韓国料理を披露する。学生サークル「韓国研究会」は、昨年に引き続き韓国伝統芸能「農楽」を発表する。ほかにテコンドー同好会の演武、民族衣装ファッションショーなども行われる。

◇大阪外語大学◇

　45の言語を学ぶことのできる大阪外語大学の間谷祭（大学祭）は、11月11日から13日まで開催される。民族料理店で韓国料理が出されるほか、朝鮮語劇の上演が行われる。

◇東京外語大学◇

　東京外語大学の外語祭は11月19日から23日まで開かれる。大阪外語大学と同じく伝統企画の「各国料理店」「各国語劇」が開かれる。

◇立命館アジア大学◇

　大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学の大学祭は、29、30日に行われる。
　韓国人留学生４００人などアジアからの留学生が多数を占める同大学では、毎年アジア各国の料理店のほか、アジアの伝統芸能が披露される。

　２年前につくられた在日、韓国、日本の学生による韓国打楽器サムルノリグループの演奏会も予定。

　29日にはオープンキャンパスが開かれ、同大学に入学が決定した韓国人学生60人と日本の学生がディスカッションを行う。両国の保護者もそれぞれ招き、教育についての意見交換も行う。韓日交流を深めるための大学初の取り組みだ。

◇朝鮮大学校◇

　朝鮮総連系の学生が学ぶ東京都小平市の朝鮮大学校は、11月５、６日に大学祭を開く。
　朝日友好を願って、日本人の来場を呼びかけた内容となっている。朝鮮の楽器演奏、舞踊などの伝統芸能、模擬店、学生と日本人市民との討論会などが予定されている。

◇上智・早稲田も◇

　ほかにも毎年３万人の来場者がある「上智大学ソフィア祭」は10月31日から11月３日、参加団体約４００、約16万人が訪れる「早稲田祭２００５」は、11月５、６日の両日開かれる。どちらも韓国料理模擬店、韓日問題の講演会などの計画がある。