韓国で7月31日から開催中のサッカー・東アジア選手権。南北和解ムードの中、北朝鮮チームは韓国人サポーターの熱い応援を受けて男女とも日本を破り、好スタートを切った。
大田ワールドカップスタジアムで開かれた北朝鮮対日本戦。観客席では統一旗が掲げられ、「アリラン、アリラン」の大合唱が行われるなど、韓国人サポーターによる熱狂的な応援が繰り広げられた。その声援を力に、北朝鮮チームはドイツW杯アジア最終予選で2連敗した日本に必死に立ち向かった。
キム・ヨンジュンが前半27分、先制ゴールを決めると観客席は大興奮。終了時間が近づくと、「イギョッタ、イギョッタ!(勝った、勝った)の大コールが起きた。
1対0で勝利すると、北朝鮮選手はキム・ミョンソン監督を胴上げした後、観客席に向かって深々とおじぎをした。北朝鮮チームが日本を下すのは90年8月に中国・北京で開かれたダイナスティカップ以来(1対0で勝利)、15年ぶり。
キム・ミョンソン監督は、「今大会を組織してくれた東アジア連盟や南側サッカー協会、そしてわがチームを熱心に応援してくれた同胞のみなさんに感謝する。日本に2連敗の後の勝利なので非常に嬉しい」と話した。
北朝鮮チームには在日3世でJリーガーの李漢宰選手も加った。李選手は「ホームのような雰囲気で試合が出来たことに感謝している」と述べた。
北朝鮮女子チームも1日、日本に1対0で勝利した。北朝鮮チームはチームの若返りを図り、豊富な運動量と攻撃力で日本を圧倒した。会場では韓国プロサッカー全北現代モータースのサポーター約100人が韓半島の描かれたTシャツを着て、統一旗を振って応援した。