ここから本文です

2005/03/04

<在日社会>Jリーグ明日開幕・注目集める在日Jリーガー

  • zainichi0304.jpg

    在日Jリーガー6戦士

 サッカーのJリーグが5日に開幕する。ワールドカップ進出を賭けた北朝鮮対日本戦で、在日コリアンJリーガーが北代表に入って活躍したこともあり、在日Jリーガーへの関心が高まっている。韓国KリーグからJリーグに移籍した選手も活躍が期待されている。彼らの話題を追った。

 今年の在日コリアン選手の注目株は、ジェフユナイテッド市原・千葉の金東秀(18、キン・トンス)選手だ。身長183㌢の大型ストライカーで朝鮮学校を今年卒業した。潜在能力が高く評価され、将来はチームを支える逸材と期待されている。

 北朝鮮代表として一躍時の人になったMF安英学選手(26)は、新潟から名古屋グランパスエイトに移籍。新チームでレギュラー定着を目指す。サンフレッチェ広島には、やはり北代表に選ばれたMF李漢宰選手(22)がいる。安選手と同じく1軍定着を目指して今年が勝負の年だ。

 ヴィッセル神戸には、Kリーグ、韓国代表経験者のMF朴康造選手(25)がいる。豊富な経験をもとに右サイドでチームを支える。
 柏レイソルのFW李忠成選手(19)は、FC東京から移籍した。昨年FC東京で出場機会はなかったが、柏での評価は高く試合出場の機会も増えそうだ。

 川崎フロンターレのMF鄭容台選手(27)は、愛知朝鮮学校、朝鮮大学を卒業後、韓国の浦項スティラーズに入団、その後名古屋グランパスエイトを経て今シーズン移籍した。KリーグとJリーグを経験した貴重なボランチ。頼りになるベテランだ。

 韓国出身選手の筆頭は、横浜F・マリノスのFW安貞桓選手(29)だ。昨年のチーム得点王で、彼が何得点挙げるかにJリーグ3連覇がかかっている。清水エスパルスは、2人の韓国人FW、崔兌旭選手とチョ・ジェジン選手にチームの浮沈を賭ける。韓国代表として26試合の出場経験のある崔は、高い決定力を持ったアタッカー。チャンスメイクも得意だ。同じく代表として10試合に出場経験のあるチョとの息もぴったりだ。

 ジュビロ磐田は、京都から移籍した元韓国代表FWの崔龍洙選手(31)が、チーム浮沈の鍵を握る。ヘディングも得意で、ゴールハンターにふさわしい得点シーンを見たい。Kリーグ全南ドラゴンズから移籍してきたDF金珍圭選手(20)も韓国代表経験者で、将来は韓国代表の中心選手にと期待されている逸材だ。

 東京ヴェルディ1969にはDF李康珍選手(18)がいる。水原三星から昨シーズン前半に移籍し、今オフに完全移籍した。昨年アジアユースに出場して優勝を経験。韓国では将来の国家代表と期待されている。

 そして1日、柏レイソルに韓国代表FWの崔成国選手(22)が入団した。7月31日までの5カ月間の期限付き移籍で、柏は日本代表FW玉田圭司との2トップを予定している。

 J2はベガルタ仙台に大阪朝鮮高から阪南大を経て入団したMF梁ヨンギ選手(23)がいる。関西大学リーグで2年連続MVPを獲得した実力者で、チームのかなめ的存在だ。水戸ホーリーホックのMF金キス選手(22)は朝鮮大学出身。レギュラー獲得が目標だ。

 徳島ヴォルティスのMF金位漫選手(25)は、東京朝鮮学校から駒沢大学を経て市原に入団し、今シーズンから徳島に移った。