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2005/01/07

<在日社会>在日Jリーガーが北代表

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         李 漢宰 選手

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        安 英学 選手

 今年、サッカー・ワールドカップ(W杯)2006年ドイツ大会出場権をかけた試合が世界中で繰り広げられ、32カ国の代表チームが決定する。4・5枠を競うアジア最終予選、日本のホーム初戦は2月9日の北朝鮮戦だが、その北朝鮮チームに2人の在日コリアンJリーガーが入り、注目を集めている。
  
 北朝鮮と日本は89年以来対戦したことがなく、今回の試合には注目が集まっている。北朝鮮は66年にW杯出場の経験があり、FIFAランク96位。第1次予選は3勝2分1敗で得点11、失点5の成績だった。FWホン・ヨンジョが4得点をあげている。このホンにボランチのキム・ヨンジュン、主将を務めるDFリ・ミョンサム、そして在日3世の2人のJリーガー、アルビレックス新潟の安英学(写真・右)とサンフレッチェ広島の李漢宰(写真・左)がチームのカギと見られている。

 安英学は1978年東京生まれ。東京朝鮮高級学校から立正大学に進み、主将を務めて関東大学リーグで活躍した。2001年に新潟と契約、ボランチとCBをこなし、J2では通算68試合に出場して4得点、J1では通算26試合に出場して3得点をあげている。ユーティリティプレーヤーでミドルシュートも武器だ。

 2002年9月、韓国との北朝鮮との南北サッカー親善大会が行われたとき、北代表に選出。今回のW杯アジア1次予選でもメンバーに選ばれた。最終予選ではMFが予定されている。
 
 「李漢宰とともに活躍して、北朝鮮のサッカー、そして在日同胞が認められたい。サッカーを通じて北と日本が尊重し合う関係になれれば」と抱負を語っている。

 李漢宰は1982年岡山県生まれ。広島朝鮮高級学校からサンフレッチェ広島に進んだ。これまでJ2で22試合1得点、昨年はJ1でボランチとして26試合に出て1得点をあげている。昨年北代表に選ばれ、10月のイエメン戦出場して先制点をあげた。最終予選ではトップ下に入る予定で、「精一杯がんばりたい」と試合が待ち遠しそうだ。