朝鮮通信使400周年を記念して、各地でイベントが開かれている。
長崎県対馬市では恒例の対馬アリラン祭が5日に開かれ、朝鮮通信使再現行列が行われた。同市内にある対馬歴史民俗資料館では、「朝鮮通信使特別展」が9月2日まで開かれている。
山口県下関市では25日に「馬関まつり」が行われ、下関市から70人、釜山から270人の計340人による朝鮮通信使再現行列が、海峡ゆめ広場などを行進した。またシーモール下関では、1711年に下関で振舞われた豪華な饗応料理が再現され、来場者の関心を集めた。
さらに韓日の青少年が参加した韓国KBSの「朝鮮通信使400周年記念 挑戦!ゴールデンベル」の収録が26日に行われた。韓国では9月23日KBSで、日本では10月末に「KBS World」で放送される。
広島県立図書館では、「朝鮮通信使来日400年記念展示 江戸時代の大御馳走~下蒲刈・鞆の浦の饗応を中心に」が、10月21日まで開催。朝鮮通信使を饗応した料理などの資料を展示。
9月29日に東京で開かれる江戸天下祭で、朝鮮通信使再現行列が日比谷公園から丸の内を行進する。また30日には朝鮮通信使シンポジウムが日比谷公会堂で開かれる。
10月に入ると滋賀県彦根市で7日に朝鮮通信使ゆかりのまち全国交流会、8日に再現行列が、21日に広島・下蒲刈島で再現行列が、さらに11月10、11日には瀬戸内市の再現行列が行われる。
9月24日午後8時からNHKハイビジョンで「朝鮮通信使400年 よみがえる海峡を越えた交流」が放送される。朝鮮通信使の対馬から江戸への旅路を再現するとともに、通信使が成立する過程、儀式や礼をめぐる衝突など深層に迫る。
10月20日にソウルで開かれる「日韓交流おまつり」で、日本各地の伝統まつりの他、朝鮮通信使再現行列が披露される。