在日韓国商工会議所の会長選挙が26日、東京・南麻布の韓国中央会館で代議員187人で行われ、崔鐘太候補(現会長)が、金建治候補(前会長)を100対85(無効2)で破り再選された。
今回の選挙は、実現に至るまで紆余曲折があった。この間、3月28日付で選挙管理委員会による金建治候補の立候補登録無効通達が出され、それに対して金建治候補が選挙管理委員会に異議申し立てを行い、選挙管理委員会に立候補を認めさせるよう仲裁することを求める提訴状を、4月8日に民団中央に出した。
そして4月19日、選挙管理委員会は立候補を認める裁定を下した。だが、投票日まで1週間しかなく、金建治候補は選挙運動を十分に展開できないまま当日を迎えることになった。これについては、「投票日をずらすべきだった。公正な選挙という点では多くの疑問が残った」と話す代議員や一般団員もいた。
また選挙前の第46期定期総会では3年間の執行部活動に質問が相次ぎ、昨年4月に行われた創立45周年記念行事について、「在日経済が厳しい状況にある中、5863万円もの支出は費用をかけ過ぎではないか」との批判も出た。これについて実行委員長を務めた呉賛益・東京韓国商工会議所会長は、「運営方法については、私も崔会長に厳しい意見を述べた」と明らかにした。
◆代議員の差し替えを指示◆
また選挙直前、崔候補が代議員名簿を自分に有利なように差し替えを指示した会話を録音したCDの存在が明らかになった。このCDは金建治候補の名前で全国代議員に郵送されたが、選挙管理委員会に事前討議がなかったとして、金候補の規律違反が指摘された。
崔会長の差し替え指示は、在日韓国商工会議所定款の選挙規約第8条「事務局は毎年1月末までに、理事代議員名簿を作成する。但し2月1日以降、理事代議員の変更はできない」に違反する明らかな選挙違反であるが、違反事実が問われなかったという問題を残した。
◆書き換え前◆
地区韓商 氏名 役職
大阪 洪致原 副会長
京都 金将志 常任理事
◆違反書き換え後◆
地区韓商 氏名 役職 連合会役職
大阪 朴忠弘 相談役 監事
京都 鄭樹徳 事務局長