サッカーＪリーグに続きプロ野球も開幕、スポーツシーズン花盛りとなった。在日選手の現況などを追った。

　サッカー川崎フロンターレのエースストライカー、在日３世の鄭大世選手（チョン・デセ、25）は、これまで３得点（第５節終了時）をあげ期待通りの活躍を見せている。チームはまだ上昇気流に乗っていないが、鄭選手の今後の活躍に優勝への期待がかかる。鄭選手は、先日行われたＷ敗南アフリカ大会予選の韓国対北朝鮮戦にも北代表として出場し、チームをリードした。

　柏レイソルのストライカー、在日４世の李忠成選手（リ・タダナリ、24）は１得点。シュートチャンスが少なく、今後に期待だ。

　東京・小平の朝鮮大学を卒業して京都サンガに今年入団した在日３世のＦＷ金成勇選手（キム・ソンヨン、22）は、第４節の81分にＪリーグ初出場を果たした。「チャンスがあれば点を決めたい」と話している。

　ヴィッセル神戸のＭＦ、在日３世の朴康造選手（パク・カンジョ、29）は、昨シーズン右ヒザの負傷で６試合に出場に終わったため、今シーズンに復活を賭けているが、控えとして３試合メンバー入りしたものの、出場機会はまだない。

　サンフレッチェ広島のＭＦ、在日３世の李漢宰選手（リ・ハンジェ、26）も控えスタートで試合出場は１試合のみ。

　ソフトバンクの金無英投手（キム・ムヨン、22）は、韓国出身で高校から日本に野球留学。福岡経済大学、福岡レッドワーブラーズを経てソフトバンクにドラフト６位で新入団した。まだ一軍出場はないが、将来の抑えのエースとして期待されている。４月３日に福岡出身の日本人女性と結婚した。家庭を持って飛躍に期待がかかる。

　日本の高校野球にあこがれて、韓国から京都国際高校に野球留学した申成鉉選手（シン・ソンヒョン、18）は、広島カープに新入団。強打の野手として期待されているが、当分は２軍で基礎訓練の予定だ。

　高校横綱の在日３世で、春日野部屋に２００６年末に入門した李大源君（リ・デウォン、21）は、２００７年１月前場所でデビュー。順調に白星を積み重ね、西七枚目で大阪場所に臨んだが、場所直前にケガをしたため１勝３敗３休に終わった。来場所の復調が期待される。