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2010/01/08

<在日社会>日本スポーツ界・今年もコリアン旋風を

  • 日本スポーツ界・今年もコリアン旋風を①

    プロ野球千葉ロッテの金泰均選手

  • 日本スポーツ界・今年もコリアン旋風を②

                金軟景選手(バレーボール)

 この間、日本のスポーツ界で吹き荒れる韓国人旋風。今年も多くの韓国人アスリートの活躍が期待される。

◆ショートトラック◆

 日本のショートトラックの五輪代表選手が決まったが、その日本代表コーチを務めたのが、韓国の金善台コーチ(キム・ソンデ、33)だ。金さんは、98年長野五輪の男子3000㍍リレー銀メダリスト。99年に現役引退後は、中国・長春で2年間指導し、中国代表選手を送り出した実績を持つ。

 2008年に日本チームのコーチに就任後、世界トップの韓国ショートトラックの技術を伝えてきた。具体的には、姿勢や重心の乗せ方などの基本練習、そして日本選手がこれまで行ってきたつま先に重心を置くすべりと違う、かかとに重心を置く滑り方の導入だ。またカーブでの体重の乗せ方も右足重視から左足重視に変更し、減速を少なくした。

 これまでの滑り方を変える事に最初は反発があったが、結果が出るに従って金コーチの滑りを積極的に受け入れるようになったという。特にショートトラック女子エースに成長した桜井美馬は、韓国語も学ぶほどコミュニケーションに努力したという。バンクーバーでメダルを獲得できるか、金コーチと選手たちは最後の練習に励んでいる。

◆サッカー◆

 サッカーJリーグは昨年、従来の外国人枠に加えてアジア枠が新設されたことで、韓国人選手が大幅に増え、韓国代表経験者など26人が在籍した。在日10人を加えると総勢36人の韓国人選手が活躍した。これは08年の倍近い数字だ。

 Jリーグでは現在、来シーズンのチーム編成が進められているが、すでに新たな韓国人選手の加入を決めたチームもあるなど、韓国人選手は昨年同様多くなる見込みだ。韓国Kリーグが人気低迷していることなどから、今後も日本行きは増えると見られる。

◆プロ野球◆

 昨年のWBCで韓日が激闘し、実力が伯仲したこともあり、韓国人選手への評価は日本プロ野球で高まった。その結果、韓国プロ野球の強打者、李杋浩(イ・ボムホ)がソフトバンク、金泰均(キム・テギュン)が千葉ロッテに新入団。今年の日本プロ野球を大いに盛り上げると見られる。金泰均は千葉ロッテの自主トレーニングに早々に合流し、2月のキャンプに備える。李杋浩も来週中に福岡に渡り自主トレーニングに合流する予定だ。

 プロ野球にはすでに巨人の強打者、李承燁(イ・スンヨプ)、ヤクルトの林昌勇(イム・チャンヨン)、李恵践(イ・ヘチョン)両投手がいる。また2008年のドラフトでソフトバンク入りした投手の金無英(キム・ムヨン)、広島入りした内野手の申成鉉(シン・ソンヒョン)もおり、韓国人選手7人が在籍することになる。

◆女子ゴルフ◆

 昨年、米国、日本のツアーを席巻した韓国人選手。今年は米国ツアーの試合数が減ることから、日本の大会に出場する韓国人選手が増えると見られ、韓日で賞金女王争いが繰り広げられそうだ。

◆女子バレーボール◆

 韓国女子選手で初の海外移籍を果たし、日本のJTマーヴェラスに入団した身長192㌢のアタッカー金軟景(キム・ヨンギョン)に注目が集まる。昨秋のプレミアリーグデビュー以後、スパイクが炸裂してチームは6連勝。今月のリーグ再開に備える。