韓国料理の世界化を進めようと、「世界韓食広報祭り」(同組織委員会主催)が22日、東京・四谷の韓国文化院で開かれた。また今年3月に発足した韓食財団と服部栄養専門学校は同日業務提携を発表、韓日両国の食の専門家が今後、東京都内の優秀韓国レストランを推薦することを明らかにした。
「2010世界韓食広報祭り」は、韓国の食文化を広く世界に知らせるため、韓国国内で選抜された料理人による「韓国広報大使」が、ニューヨーク、ワシントン、香港、仙台、東京でイベントを開催し、韓国料理の魅力を伝えるもので、東京がラストとなった。
韓国料理研究家の趙善玉(チョ・ソノク)氏は、「韓国料理はフレンチのように派手ではないが、種類が多様でおいしく、栄養も豊富なことを世界中に伝えたい。韓国料理は愛の心を持った料理であることを知ってほしい」と語った。
韓国の李升雨(イ・スンウ)・群長大学校総長は、「5000年の歴史を持つ韓食は、世界に誇れる食文化。韓食の奥深さを日本の人に知ってほしい」と述べた。
会場には約200人が訪れ、キムチ、プルコギ、チャプチェなどの韓国料理を楽しんだ。
一方、ソウルの韓食財団(鄭雲天/チョン・ウンチョン・理事長)と東京の服部栄養専門学校(服部幸應・理事長)は22日、韓国レストラン認定事業「東京優秀韓国レストラン推薦制度」の業務提携を発表した。
同事業は、韓食財団が東京都内の優れた韓国レストランを推薦し、質の高い韓国料理を広めていくことを目的とした事業で、都内の韓国レストランの中から審査対象となるレストランを募り、書類選考による一次審査を経て、約20名の調査チームが現地審査を行い、「海外優秀韓国レストラン」を選出する。今後、大阪、名古屋地域への拡大も計画していく。
選出されたレストランには、韓食財団が「東京優秀韓国レストラン推薦書」を授与。さらに、推薦レストラン情報を1冊にまとめたガイドブックも出版予定だ。
宋ヒラ・韓食財団副理事長は「日本国内約2万店の韓国料理から、50~60店舗を選抜し、来年初めには発表したい」と語った。服部幸應・服部学園理事長は、「韓国料理は野菜の摂取量が世界でもトップレベル。日本でもっと韓国料理が普及すれば、若者の健康にもつながる。積極的に協力したい」と話した。