第66周年の光復節(祖国解放記念日)となる8月15日を前後して、植民地支配の苦難と解放の喜びを忘れまいと様々な行事が開かれた。8・15を迎えた各地の姿を紹介する。
ソウル光化門前の「開かれた市民の広場」では木々に数多くの太極旗(韓国の国旗)が飾られ、市民に解放の喜びを思い起こさせた。
釜山アクアリウムでは光復節を記念して、ダイバーたちが、祖国独立のために生涯を捧げた独立闘士に扮して、水中で祖国解放万歳のパフォーマンスを行った。
京畿道広州にある元慰安婦のハルモニ(おばあさん)たちが生活する施設「ナヌム=分かち合いの意=の家」では、旧日本軍によって慰安婦にさせられた人たちの苦しみを忘れまいと、この間、亡くなった慰安婦たちの胸像の製作を進めており初展示した。
また、元慰安婦で現在はタイで生活しているノ・スボクさん(90)が韓国を訪れた。韓国語をほとんど忘れたノさんだが、一生の願いは韓国籍を回復することだという。
江原道江陵市の沙川面では15日、第62回「8・15光復記念沙川面民体育大会」が、沙川小学校の運動場で開かれた。
その周辺に設置された村別のテントでは、バーベキューなど数々の料理が用意された。
同運動会は、「村全体が一つになることで、二度と植民地支配のような不幸を経験しないように」と、光復翌年の1946年に始まり、韓国戦争(1950~53年)期間を除いて毎年開催されている。
テレビ番組では、朝鮮独立を支援した日本人にスポットを当てた「8・15特集ドキュメンタリー 朝鮮独立の隠れた主役、日本人独立闘士たち」が15日に放映された。
「朝鮮人民の自由・独立・自治の権利を日本政府が保障しろ」と訴えた幸徳秋水、独立運動家の弁護と救命活動に命をかけて戦った日本人弁護士の布施辰治などが紹介された。