東日本大震災の被害者に対し、韓国全土で支援の動きが拡大している。裵勇俊(ペ・ヨンジュン)さんら多くの韓流スターが続々と義援金を送ることを明らかにし、実行している。一般市民、学生、スポーツ界、企業も支援を表明し、対策委員会を作って募金活動などを始めている。

　韓流スター、裵勇俊さんは、日本の内閣府復興基金に10億ウォン（約７３００万円）を寄付した。ペさんは、「被害の規模が拡大していることに心を痛めている。食料品や毛布を一日も早く被災者に渡してほしい」と語った。女優の崔志宇(チェ・ジウ)さんは、２億ウォンを義援金として大韓赤十字社に寄付。崔志宇さんは「大被害にパニック状態になるほど驚いている」と話した。

　李炳憲(イ・ビョンホン)さんは、大韓赤十字社を通じ７億ウォンを寄付することを決めた。李炳憲さんは、「天災は人間の意志と関係なく訪れるが、乗り越えるのは人間の力と意志にかかっている。これ以上の不幸が起きないよう祈っている」と語った。

　柳時元(リュ・シウォン)さんは２億ウォンを寄付する。仙台に出かけ、ボランティア活動も行う計画だ。

　女性５人組グループのＫＡＲＡは、23日に発売するニューシングル「ジェットコースターラブ」の収益を、発売元となる日本のユニバーサルミュージックを通じて寄付することを明らかにした。

　宋承憲(ソン・スンホン)さんは、韓国の「救世軍」を通じて２億ウォンを寄付。安在旭(キム・ジェウク)さんは１億ウォンを、張根碩(チャン・グンソク)さんは１０００万円を日本赤十字社に寄付。ＳＳ５０１リーダーの金賢重(キム・ヒョンジュン)さんは１億ウォンを寄付。

　男性３人組グループのＪＹＪは６億ウォンを国際ＮＧＯのワールドビジョンに寄付した。

　大韓赤十字社は韓国政府と協議し、「日本地震被害支援対策本部」を設置して、民間支援の窓口を一本化することを決定した。同対策本部は、支援総括チーム、義援金募金チーム、医療支援チーム、災害救援チームなどで構成され、義援金の集約、医療支援や救援活動のボランティア派遣の調整などにより効率的な支援を行っていく。

　日本向けの募金活動は震災直後から本格的に始まっており、街頭募金をはじめ、電話の音声自動応答システム（ＡＲＳ）を利用しての募金（１本２０００ウォン）活動、ネットによる募金活動も行われている。

　さらに韓国の社会福祉共同募金会の呼びかけに対し、２日間で４万人が募金。第一次支援金約４０００万円を日本に送った。今後も日本の共同募金会と協力して、継続支援を行っていく。

　韓国漫画家協会、韓国漫画映像振興院、ウリ漫画連帯などの漫画家団体は、支援メッセージを書いた漫画と義援金を日本漫画家協会に送ることを決定した。

　インターネット上の各種サイト、ツイッターなどでは、「日本のみなさん、在日同胞のみなさん、頑張ってください」など応援メッセージが多数寄せられている。

　エンターテインメント企業のマルハンは会社から５億円、従業員募金３０００万円、それに飲料水や食料品の物資支援、さらにボランティアなどの人的支援実施を決定した。