「列島の中のアリラン‐在日同胞の過去、現在、そして未来」が、今月10日から9月30日までの約50日間、ソウル歴史博物館(ソウル市鍾路区、同博物館など3者共催)で開かれる。韓国民に在日の歴史や文化、生活などを伝え、在日への認識を深めてもらう企画だ。
同展は、「植民地期」「いつも心は故郷に」「活躍する在日同胞」「家族の肖像」などのテーマ別に、約200点のパネルと約500点の生活用具、新聞・雑誌などの歴史資料が展示される。
「植民地期」では、植民地時代の土地調査事業や産米増殖事業などによる収奪、強制連行や強制徴用などで、渡日せざるを得なかった在日同胞の苦難の歴史を伝える。
「解放後」では、祖国解放直後の在日の生活、民族差別と闘った在日の歴史、指紋押なつ撤廃運動など在日の人権運動を紹介する。
「いつもこころは故郷に」では、1988年のソウル五輪成功に貢献した在日同胞の祖国愛などを韓国民に伝える。「活躍する在日同胞」では、在日文学者、日本スポーツ界で活躍した在日、芸術・文化・芸能で活躍した在日などを紹介する。
ソウル歴史博物館は、ソウルの歴史と伝統文化を紹介するために2002年5月にオープンしたさまざまな企画展を行うことで知られ、東日本大震災関連の展示も行っている。入場無料。