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2012/06/08

<在日社会>W杯韓日共催10周年・韓日交流の更なる深化を

  • W杯韓日共催10周年・韓日交流の更なる深化を

    都内で開かれたW杯韓日共催10周年記念式典

 韓日交流を促進させる大きな契機となったサッカーワールドカップ(W杯)韓日共催大会から、ちょうど10周年を迎えた。韓日両国で記念行事が開催されるとともに、10周年をチャンスに韓日関係をより前進させようとの声が強まっている。

 韓日共催大会が開幕したのは10年前の5月31日。それを記念して、都内で当時の関係者らが出席して、記念式典が行われた。大韓サッカー協会関係者は、「サッカーをはじめ各分野で、相互理解と文化交流を深めよう」と話した。岡野俊一郎元日本サッカー協会会長は、「韓日両国は『近くて遠い国』から『近くて遠くない国』に変わった。韓日共催大会をいつかまた実現させたい」と話した。

 また各地で記念行事が開かれている。駐福岡韓国総領事館は、福岡市内で韓日両国の文化を紹介する「韓・日ハンマウム フェスティバル in Fukuoka」を開いた。ハンマウムは韓国語で、「人々の心を一つにする」という意味。

 韓国の伝統芸能サムルノリや日本の和太鼓などが演奏され、両国の伝統衣装の試着も行われた。他の駐日総領事館などでもイベントが開かれた。

 横浜では、新横浜駅にある「キュービックプラザ新横浜」10階アトリウムで、当時を新聞記事と写真で振り返る写真展「世界をひとつにした1カ月~World Meets One」が始まった。7月13日まで。

 大韓サッカー協会は7月にソウルで、韓日W杯の韓国代表とKリーグ(韓国プロリーグ)のオールスター戦を行う。

 日本サッカー協会は、W杯日韓共催大会10周年記念メモリアルウェブサイトをオープンした。

 また7月1日に日産スタジアム(横浜市)で「サッカーフェスタin横浜」を開く。試合を行った日本国内10都市の選抜チームに韓国の2チームなど16チームが対戦する。元韓国代表の安貞桓氏らのトークショーも行われる。韓日のサッカー協会関係者は、「韓日友好促進と東日本大震災復興支援の思いを共有するイベントにしたい」としている。

 W杯共催記念「韓国映画祭」が、15~17日、新潟市中央区の「クロスパルにいがた」で開かれる。主催は駐新潟韓国総領事館とにいがた国際映画祭実行委で、韓国映画上映を通して、韓国と新潟の交流を深める。