9日の成人式を前後して、在日社会でも新成人を祝う集いが各地で持たれた。参加者は成人の決意を誓った。
民団東京で8日に行われた成人式には、新成人47人が参加した。参加者は「韓国人としての自覚を持って生きる」ことを誓った。
民団大阪で8日に行われた成人式には、新成人73人が参加した。新成人を代表して申和容さん(奈良教育大学2年)は、「昨年の漢字は絆です。被災者たちの分も私たちがしっかりと生き、在日韓国人として、そして人間として共に絆を深め、困ったときには助け合える仲間でいたい」とあいさつした。
申さんは中学の数学教師を目指す在日3世。本名でずっと生きてきた。
「これからも本名を貫き通し、在日の誇りを持って生きたい。在日として生徒に自然に接する先生になりたい」と抱負を語った。
民団京都の成人式は8日、京都市内で行われ、新成人15人をはじめ、父母、民団役員ら約70人が参加した。
王清一・民団京都団長は、「地域住民としての意識と、韓国人としての民族意識、二つを持ってほしい。民族の文化や世界に通じる広い心を身につけることを祈願する」と激励した。次に新成人代表の金高子(京都国際学園卒業生)さんが、父母への感謝と成人の決意を述べた。「韓日交流に貢献する仕事をしたい」と語る新成人もいた。