東日本大震災の被災者を支援する韓国・在日社会の動きが継続している。韓流スターらによるチャリティーオークション、K―POPグループによる印税寄付、東北地域でのボランティア活動、韓国での震災写真展なども行われている。
東京・四谷の韓国文化院では、「愛と希望のシェアリング 韓流スター写真&所蔵品展」が13日に始まった。少女時代、東方神起など韓流スターの写真と所蔵品を展示するとともに、出展された所蔵品をヤフーオークションに出品し、その収益金を被災者に寄付する。展示・オークションとも25日まで。
一方、K-POP女性グループのT-ARAは11日、先月末にリリースしたニューシングル『Roly-Poly』(日本語バージョン)の印税を、被災者支援の団体に全額寄付することを発表した。T-ARAは「被災者が負った心の傷を考え、今回の寄付を決めた」と話している。
一方、韓国観光公社は12日、宮城県仙台市に「韓日観光交流センター」をオープンした。韓国と東北地域の観光交流を拡大し、復興支援するのが目的で、韓国への日本人観光客を誘致する双方向の窓口の役割を果たす。
スポーツ交流では、被災地域にある仙台育英高校が、今月31日に慶州で行われるコーロン高校区間マラソン(駅伝)大会に特別参加する。東日本大震災では周辺が津波で浸水、同校で避難生活を送る被災者が増え、運動部の練習場所もなくなった。コーロン社会奉仕団は昨年4月初めに義援金1億4000万ウォン(約1000万円)などを贈っていた。その支援に対する感謝の意を込めて、参加することを決定した。
韓国キリスト者の支援も行われ、11日には福島で韓日聖公会の追悼ミサが開かれた。被災地を訪れ支援物資を手渡す韓国人司祭の活動もあった。
ソウルのアート善載センターでは、「つくることが生きること-東日本大震災復興支援プロジェクト展・ソウル展」が開催中(27日まで)。ほかにも東日本大震災の記録写真展がソウルの「空間ル・ギャラリー」で20日まで開かれている。
また日本政府は、韓国の支援に感謝する意見広告を9日付けの韓国紙に出した。