韓国を愛した日本人・浅川巧の生涯を描いた映画『道―白磁の人―』の完成記念上映会が23日、東京・四谷の韓国文化院で開催され、高橋伴明監督、主演の吉沢悠、裵秀彬さんらが舞台あいさつを行った。映画は6月、韓日両国で公開予定だ。
同映画は、韓日映画関係者が協力して完成にこぎつけた作品で、企画から完成まで7年を要した。日本による植民地時代、林業試験所に勤務した日本人、浅川巧氏が、韓半島の山林を守り、また白磁や民芸品などの伝統文化を守るために尽力した実話に基づいて制作された。
浅川巧役は吉沢悠さんで、韓国の裵秀彬さんが林業試験所の職員、李青林を演じ、浅川との間に民族を越えた友情を築いていく。
高橋伴明監督は、「時代背景を超えた二人の男の美しい友情を描いた。映画を観て、韓日の人々が心を一つにしてもらえれば」と話した。
主演の吉沢悠さんは「巧と青林の友情の絆が深まっていくシーンは、実際に私と裵秀彬さんの友情が深くなって自然に演技として表れた。あの時代に日韓友好を願って行動した浅川巧の思いが少しでも伝われば」とあいさつした。
裵秀彬は「巧と青林の過去の話ではなく、今現在も進行中の僕たちの友情を描いている。この映画が韓日をつなぐ一助になればと思う」と述べた。