米大統領府がこのほど、在米韓国人の若手リーダーたちをホワイトハウスに招き、初の国政説明会を開催した。米国社会における在米韓国人の地位向上を示すもので、他の海外コリアン社会でも今回の国政説明会を注視している。
同説明会は、在米韓国人委員会の要請によって実現したもので、ホワイトハウス市民参加室と在米韓国人委員会が共同主催で7日に開催された。
ホワイトハウスに招かれた在米韓国人は、1・5世と2世のリーダーを中心に構成された在米韓国人委員会のメンバーで、在米韓国人委員会のマイケル・ヤン会長、クリスティーナ・ユン事務総長、共同副会長を務めたCBSリアリティーショー「サバイバー」のアジア初の優勝者クォン・ユル氏、元ボストン市会議員のサム・ユン労働省政策顧問など約150人が参加した。
在米韓国人委員会は、在米韓国人社会の声を一つにまとめ、米国の主流社会への参加を促すために、2010年9月に在米韓国人1・5世と2世のリーダーを中心に構成された非営利団体だ。
この日、ワシントンDC、ロサンゼルス、ボストン、シカゴ、シリコンバレーなど全米各地から集まった。
ホワイトハウス側は、カウタム・ラガバン市民参加室次長、シドニー・セイラー国家安全保障会議(NSC)北朝鮮担当官、韓国系のクリストファー・カン大統領法律顧問、ヘラルド・コ国務省法律顧問などが出席した。オバマ政権の高官級や実務担当を務める実力者達だ。
説明会では、韓米同盟の懸案事項、韓米自由貿易協定(FTA)問題、脱北者や核開発の北朝鮮問題、在米韓国人社会の教育問題などについて話し合われた。
ホワイトハウス関係者は、「米国内で韓国系の影響力は拡大している。米政府も在米韓国人の主流社会進出を支援する必要がある」と語った。
マイケル・ヤン会長は「今日の説明会開催は、在米韓国人の地位が高まっている証しだ。存在感をさらに高める必要がある」と強調した。
◆在米韓国人は、米国籍、韓国籍など総勢300万人を超えると言われる。ロサンゼルスをはじめ各地にコリアタウンがある。
在米韓国人として初めて議員となったジェイ・キム、連邦控訴院裁判官となったハーバート・チョイ、駐韓米大使となったソン・キム氏など有力者も多数輩出し、米国社会での存在感を強めている。