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2012/06/22

<在日社会>川崎市で7月4日チャリティーコンサート・被災者支援継続を

  • 川崎市で7月4日チャリティーコンサート・被災者支援継続を

                安 淑善さん

 昨年3月の東日本大震災から1年3カ月が過ぎた。在日社会、韓国の被災者支援はいまも継続している。

 東日本大震災からの復興を願って、在日コリアンと日本の音楽家が出演するチャリティーコンサート(同実行委主催)が7月4日、神奈川県川崎市の同市教育文化会館で開かれる。

 在日音楽グループの「風(パラム)」、日本から歌手の菅原洋一らが出演し、復興支援を訴える。川崎市は韓国・富川市と長年交流を続けており、市民同士の交流も盛んだ。昨年9月に韓日音楽家らによる第1回目の支援コンサートを開催しており、今回が2回目となる。同日は、福島県南相馬市の桜井勝延市長を招き、被災地からのメッセージをもらう。

 同コンサートは午後6時半開演。今後も継続して開催し、韓日友好と被災者支援を行っていく。

 また韓国企業関係者が主催する韓国伝統音楽のチャリティーコンサート「韓国の風流」が今月29日、東京千代田区の紀尾井ホールで開かれる。

 韓国伝統音楽家20人が来日し、震災復興を願って公演する。人間国宝・安淑善さんが韓国伝統パンソリ(唱劇)を披露する。入場料金は全額、被災地に寄付する。

 一方、韓日のキリスト教関係者らによる被災地の外国人女性に対する支援運動も行われている。在日韓国人、日本人と結婚した韓国、東南アジアの女性などへの支援が主で、被災地で孤立しがちな外国人女性の悩みを聞き、生活相談を行っている。関係者は「長期的な取り組みが必要」と話している。