1923年9月1日午前11時58分に発生した関東大震災は、死者約10万人、行方不明者4万数千人の大被害を出した。震災直後から、「朝鮮人が暴動を起こした」などの流言飛語が飛び交い、約6000人の朝鮮人が虐殺されたといわれる。90周年を迎え、各地で追悼集会、シンポジウムなどが行われる。
関東大震災当時の虐殺事件については、韓日の研究者による調査が行われ、また映画『隠された爪跡』なども作られている。しかし、なぜ悲劇が起きたのか、残存資料が少ないこともあり、真相究明は進んでいないのが現状だ。
韓日の学者・研究者などは、「真相究明をきちんと行うことが正義」として調査を進めている。
2009年には、在日と日本人による市民団体「グループほうせんか」と「関東大震災時に虐殺された朝鮮人の遺骨を発掘し追悼する会」のメンバーが、荒川河川敷に追悼碑を建立した。
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