韓国に朴槿惠新大統領が誕生した。韓国初の女性大統領に期待する在日韓国人の声を紹介する。
韓日の文化交流に長年尽力する光州市立美術館名誉館長の河正雄さん(73)は、「この間の韓国の発展は『漢江の奇跡』を超えた世界史の奇跡であったと思う。朴新大統領は就任演説で、希望の新時代を開くことと国民の統合を強調された。800万在外国民の生命と安全を守り、グローバル社会で文化国家の国民としての誇りを胸に、幸せを享受できるリーダーシップを発揮してほしい」と語った。
在日女性同人誌「鳳仙花」代表の趙栄順さん(57)は、「儒教文化の強い韓国で、女性大統領が誕生したことは画期的なことだと思う。女性の社会進出が進む世界の動きのなかで、在日女性たちのハードルはまだまだ高いように感じる。朴槿惠大統領の活躍が、在日社会に風を送ってくれることを期待している」と話した。
大学生の禹美朋さん(22)は、「韓国に留学した時、男尊女卑がまだ残っているのを感じた。初の女性大統領として、女性が住みやすい社会を作ってほしい。そして韓日関係を良くしてもらいたい」と語った。
歌手の鄭香夏さん(30)は、「思いやりがあり根性のある女性と聞いているので楽しみ。経済発展はもちろん、経済格差を無くす取り組みをしてほしい。在日のための政策も期待したい」と述べた。
日本に進出する韓国企業などの依頼を受けている金弘智弁護士(31)は、「韓日関係が悪化すると、両国の経済も打撃を受けるので、良い関係を構築してほしい。韓流・日流で文化交流のすそ野が広がったので、その流れをさらに進めてもらいたい。また韓国企業は積極的に海外進出しているが、トラブルも増えているので、当該国の法制度やリスクについて進出企業に知らせ、支援する体制を整えてほしい」と話した。