昨年12月にユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界無形文化遺産に登録された伝統民謡「アリラン」を世界的に広める取り組みが、各地で相次いで開かれる。
全羅南道では、「珍島アリラン」コンテストが、珍島郡にある珍島アリラン村の特設舞台で開かれた。
きょう29日には、全羅南道民俗学会の主催で、「珍島アリランの保存と振興」をテーマに国際学術シンポジウムが開かれる。世界無形文化遺産としてのアリランの価値、珍島アリランの伝統文化、民俗芸術的な意味と価値、珍島アリランの振興と活性化などの発表と討論が行われる。
全羅南道と珍島郡は今後、珍島アリランのグローバル化と伝承方法、活性化基本計画などを策定する。
アリランの魅力を世界に広めるため、世界一周して広報活動を行う大学生らによる広報使節「アリラン流浪団」がこのほど、香港で最初のPR活動を行った。
一行は香港大学本館で韓国人学生会や、韓国文化を学ぶ香港の学生と一緒に白い布にアリランの文字を書いた大型プラカードを広げてパフォーマンスを行った。6月25日まで5大陸15カ国を回ってアリランコンサートを繰り広げるなど、さまざまな方法でアリランと韓国文化を紹介していく。
韓国の伝統舞踊を元にした創作ダンスを披露する「韓国舞踊の祭典」が、4月13~20日、ソウル大学路のアルコ芸術劇場大劇場で開かれる。
今年のテーマは 「世界の中の韓国文化遺産を舞う」。ユネスコ無形文化遺産に登録されたアリランなどをテーマに、9人の振付家が創作舞踊を披露する。
ペク・ヒョンスン同協会会長は、「韓国の世界無形文化遺産の素晴らしさを広く知ってもらうため企画した」と話す。
日本では4月27日、東京・上野の東京文化会館で世界無形文化遺産記念コンサート「アリランの世界」が開かれる。韓国の名唱・崔永淑と在日アーティストらの競演で、さまざまなアリアンを歌う。
主催の李喆雨・アリラン友の会代表は「アリランは歌という領域を越えて民族の生活になくてはならないものだ。コンサートでそれを感じてほしい」と話す。入場料5000円。℡042・483・8142。