旅客船・世越号の珍島沖での沈没事故から37日目となる22日、合同救助チームはこれまでダイバーの進入が難しかった場所を中心に、船内を集中的に捜索している。21日には4階中央部の左側通路で女性1人の遺体を収容。これで死者は288人、不明者は16人となった。
救助チームは3階のロビー、4階船尾、5階船首など、これまで捜索が難しかった場所を中心に捜索を行った。特に4階船尾の大部屋と5階船首の客室は、船体の弱体化が進んで崩壊の恐れがある。また障害物も多いため、慎重に作業を進めている。捜索が難しいと判断された場合には、切断機やクレーンを利用する方法も検討される。
一方、沈没事故の家族らで作られた「犠牲者・行方不明者・生存者家族対策委員会」は20日、朴槿惠大統領が19日に行った国民向け談話発表を受けて、事故海域付近にある全羅南道・珍島の彭木港で記者会見を開いた。
同委員会は、「政府が責任を持って、行方不明者全員が家族の元に帰れるよう救助に総力を挙げてほしい」と訴えた。
つづきは本紙へ