在日2世の朴壽南監督が、朝鮮半島から沖縄に連行された朝鮮人軍属らの悲劇を描いたドキュメンタリー映画『ぬちがふぅ(命果報)-玉砕場からの証言-』が、27~29日に釜山市の韓国釜山芸術館で開かれる「第5回韓国釜山平和映画祭」で上映される。朴監督はまた次回作の準備にも入っており、賛同者の支援を呼びかけている。
同映画は、太平洋戦争末期の沖縄戦における慶良間諸島の住民が強制された「玉砕」、そして朝鮮半島から連行されてきた軍属と慰安婦たちの「玉砕」とは何かを描いた。「玉砕」という美名のもとに強いられた「虐殺」の悲劇の真実を、20名に及ぶ生存者の貴重な肉声で明らかにしたドキュメンタリー映画だ。
06年から08年にかけて沖縄で取材した証言の記録と、20年前(89年-92年)に撮影し、これまで未公開だったフィルムを、編集に約4年近くかけて132分の長編ドキュメンタリーにした。
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