在日韓国人信用組合協会(呉龍夫会長)の第63回通常総会が7月25日、札幌市内のホテルで開かれ、加盟6組合の理事長らは低金利時代の激しい貸出競争に打ち勝つため、融資増強策を検討した。各組合に融資に特化した部署の新設などが有効な方法だと提起され、会員組合同士の協調融資や業務提携も検討課題に上がった。
総会で呉会長は、3月10日の横浜中央信用組合の発足に感謝を表した。来賓の呉公太・民団中央本部団長と洪采植・韓商連会長も改めて合併成功に謝意を述べた。
いま会員組合が頭を痛めているのは融資の過当競争だ。異次元の金融緩和策の発動以来、銀行など上位金融機関は低金利を武器に下位金融機関の優良顧客を奪う図式となっており、経営基盤の弱い信用組合は厳しい戦いを強いられている現実がある。
韓信協加盟6組合の3月末現在の預金残高は前期比4・34%増の6785億4400万円に達し、全組合が預金を伸ばした。一方の貸出残高は、4295億4800万円で1・72%の微増にとどまった。広島商銀、愛知商銀、岡山商銀の3組合は残高を減少させた。
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