2011年3月11日に発生した東日本大震災から、まもなく4年を迎える。死者・行方不明者合わせて約1万8000人(今年1月現在)という未曾有の災害となり、現在も避難生活を続けている人は多い。同震災では外国人住民も多数犠牲となり、震災情報などを多言語で伝える必要性も確認され、そのための取り組みも始まった。
東北地域に住む外国人は、在日コリアンや中国などの技能実習生、留学生などを除くと、移住女性が多い。移住女性とは80年代後半から日本人との国際結婚で東北地方の農村・漁村・中小都市へ移住して来た韓国、中国、フィリピンなどの女性たちだ。
移住女性の生活相談を行う自治体やボランティア団体の活動は、震災前からあったが、震災後は、災害時の緊急情報を多言語で伝える活動などが増えている。
また原発事故による放射能被害の子どもへの影響を心配する移住女性も多いことから、子育て相談や放射能について多言語で説明する活動も行われている。
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