韓国で中東呼吸器症候群（ＭＥＲＳ）コロナウイルスの感染拡大が広がる中、韓国政府は今週末から来週初めが終息に向けた大切な時期として、対策に全力を傾けている。今回の感染拡大では、感染者の隔離不徹底や情報公開の遅れなど、初動対応の不手際が指摘されており、今後の課題となっている。

　保健福祉部の中央ＭＥＲＳ管理対策本部は11日午前、中東呼吸器症候群（ＭＥＲＳ）コロナウイルスの感染者が14人増えて計122人と発表した。この中には初めて妊婦1人も含まれた。妊婦はソウルのサムスンソウル病院に入院中の先月27日に、同病院の救急室で治療を受けた母親に面会に行った際に、感染したとみられている。妊婦の症状は軽く、容体は安定している。死者は前日と同じ9人のままだ。

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