特別展「柳宗悦・蒐集の軌跡―日本の工芸を中心に」が、東京・駒場の日本民藝館で開催中。
日本民藝館創設80周年を記念する特別展第3弾である本展は、「信と美」を追求し続けた蒐集家としての柳に注目し、蒐集の軌跡を辿る。
1914年、千葉県・我孫子の柳邸に保管されていたロダンの彫刻を見るために朝鮮半島から訪れた浅川伯教。手土産の「染付秋草文面取壺(瓢形瓶部分)」に大いに感銘を受けた柳は、当時評価されていなかった陶磁器を始めとする朝鮮工芸を精力的に集め、1924年にはソウルに「朝鮮民族美術館」を開設する。蒐集は晩年まで続くが、同展では戦前までの蒐集を紹介。
*同展は11月23日まで。入館料一般1100円ほか。℡03・3467・4527。