在日コリアン2世の河正雄(ハジョンウン)さん(光州市立美術館名誉館長)の新作絵画を紹介する「河正雄『世開』」展が、都内のギャラリーで開かれている。世界平和、韓日友好を願って描いた20点の作品が展示され、好評を博している。
河正雄「世開」展は、河さんの人生哲学と処世術を表現している。
「開いた片手」をモチーフにした絵画は、河さんが若き日、京都龍安寺の松倉紹英・前住職から教えを受けたことに始まる。「片手を空けておけば転んだ時などその手で身を支え守ることが出来る。また空けておけば今握っている以上の宝を握ることが出来る。片手を交互に空けては握ることにより、末は素晴らしい人生となる」。
この教えは河さんの人生指針となり、韓日文化交流に長年取り組んできたのも、この教えが胸にあったからだという。
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