全国高校野球選手権の準々決勝が26日に甲子園球場で行われ、京都国際(京都)が3対2で敦賀気比(福井)にサヨナラ勝ちして、初の4強進出を決めた。京都勢の4強入りは05年の京都外大西以来16年ぶりとなる。
試合は両校の投手が好投して7回を終えて0対0。京都国際は8回表に2点を先制されたが、その裏1死満塁から押し出し四球と内野ゴロで2対2の同点に追いついた。
9回裏、1死二塁のチャンスで松下が右前ヒットを放ち、右翼手がジャックルするのを見てセカンド走者の平野がサヨナラのホームを踏んだ。
同校の前身は在日コリアン系の民族学校である「京都韓国学園」。各種学校だったが、04年に一般的な私立高となり、校名も「京都国際高校」に変更された。
1947年の学校創立以来、韓国語の校歌を使っており、甲子園初出場となった今春の選抜大会で、甲子園に初めて韓国語の校歌が流れて注目された。今大会も勝利を重ねたことで、春夏とも韓国語の校歌が流れ、在日コリアン社会や韓国でも話題を集めていた。
準決勝は28日に行われ、京都国際は午前11時30分開始予定の第2試合に登場する。