一般財団法人在日韓国奨学会(代表理事=李清一・朴清)の公開講演会が21日、大阪韓国人会館で開かれた。医療法人社団八千代会の姜仁秀(カン・インス)理事長が「世の為人の為自分の為」と題して講演し、関係者100人が聴講した。
姜理事長は、自らの生い立ちから現在の八千代会経営に至るまでの歩みを、多くの経験談を交えて語りつつ、「人生は波は瀾万笑(はらんばんしょう)、もてなしの心とおおらかな人生のフィナーレを叶えてあげたいとの気持ちを忘れず、人間の出会いを大事にすべきだ」などと話した。
姜理事長は1944年、山口県宇部市生まれの在日韓国人2世。
在日世界韓人商工人連合会顧問、広島県日韓親善協会副会長を務める傍ら、NPO法人広島国際交流センター理事長、NPO法人東アジア児童基金会理事長、西広島日韓親善協会会長として、多文化共生社会の実現に寄与している。
在日韓国奨学会は22年12月22日、任意団体の在日韓国奨学会から新たに事業継承して、一般財団法人として再スタートした。今年で67年の歴史を持ち、1000人余りに奨学金を支給してきた。