◆　釜山・国際市場　◆

　釜山のチャガルチ市場に隣接している国際市場。高円宮妃殿下がここでお土産を購入された（写真：上）

　釜山で買い物といえば国際市場（クッチェシジャン）――品物がそろっていて、とてもお安い、とよく聞きます。私たちもせっかくなので見に行くことにいたしました。ただ、日曜日だったためか、閉まっているお店も多く、それほど人通りもありませんでした。宮様はそこをあえて狙って写真をお撮りになっていらっしゃいました。確かに人気のある市場でしたら、雑踏の中を歩いている感じを写すのが普通でしょうから、これは貴重な一枚かもしれませんね。

　国際市場には１４００もの店が並んでいるそうで、買いたいものを見定めるだけでも大変な労力を必要とする、と考え込んでいましたら、実はある程度扱っている商品によって区域が分かれているようです。たとえば、家電製品や機械工具を扱っているお店が多いところ、寝具や衣類のお店が多いところなど。

　私たちは、ちょっとしたお土産を買おうかと思っていたので、工芸品や文房具など小物を売っているお店が立ち並んでいる場所に案内してもらうことにしました。本当は韓国の生地や反物も見るつもりでいたのですが、ソウルであの絹の美しさに魅せられちょっと買い過ぎてしまいましたので、釜山では近寄らないことにいたしました！

　歩いていると、韓国代表の赤のユニフォームや日本代表の青のユニフォームなどを売っているコピーショップがありました。ここには、日本サッカー協会名誉総裁としては立ち寄るわけにもいかないので、「面白いもの見つけた」とばかりに、宮様は写真だけ撮って楽しんでいらっしゃいました。日本人の観光客もきっとたくさん来るのでしょう。ハングルの看板に混じって日本語の看板もいくつかありました。

　結局この時買ったものは、小さなストラップ３個（サッカーボールと「２００２」の数字を韓国の伝統的な結び方で繋いであるもの）とサッカーボール型のミニ扇風機を10個ほど。この国際市場、本来もっと時間をかけて歩き廻りたかったのですが、その前に見学したチャガルチ市場で私たちがゆっくりし過ぎたため、ちょっと駆け足で見ることになってしまいました。次回はもっとたっぷりと時間をとって廻りたいと思っております。（高円宮妃殿下）