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2010/08/13

<トピックス>11月のソウルG20ビジネスサミット・世界のトップCEO100人参加

  • 11月のソウルG20ビジネスサミット

    ソウルG20ビジネスサミット組織委発足式

 11月にソウルで開かれるG20(主要20カ国・地域)首脳会議開催まであと3カ月。今回の第4回G20首脳会議は、初めて世界のトップCEO(最高経営責任者)100人以上が集まるビジネスサミットも併せて開催される。その概要が決まり、準備が本格化している。

 ビジネスサミットは、G20首脳会議の前日、11月10日から始まり、12日の各国首脳との夕食会で閉幕する。CEOたちはこの3日間、討論や夕食会、懇談会などを通じて、金融危機後の世界経済の方向性について模索することになる。

 共通テーマは、「持続可能な均衡成長に向けた企業の役割」。各国政府が「出口戦略」をにらみながら財政支出を減らそうとしている中、世界経済の成長の軸ともいえる企業の積極的な役割と参加を活性化させるのが狙いだ。

 G20ビジネスサミット組織委員会は今年初め、全国経済人連合会、大韓商工会議所、知識経済部と共同で発足。米経済誌「フォーチュン」選定の250大企業の中から国と業種のバランスを考慮して、招待リストを作成。現在までに参加が決まっているのは25人で、鉄鋼メーカーの世界トップ、アルセロール・ミタル社のミタル会長、ネッスルのブラベック会長、原子力発電トップ、アレバのロベルジョン社長、ドイツ銀行のアッカーマン会長、HSBCのグリーン会長、クアルコムのジェイコブス会長、野村ホールディングスの渡部賢一CEOらが名を連ねている。

 マイクロソフトのビル・ゲイツ会長や、アップルのスティーブ・ジョブスCEOの参加はまだ未定だ。組織委幹部は、「ゲイツ会長は最終決定は土壇場で決めることが多いが、参加意思は確認済み」と述べた。

 G20首脳会議はソウルのCOEXで開かれる予定だが、ビジネスサミットはウォーカーヒルホテルがメーン会場となる。11月10日午後6時の歓迎夕食会から公式スケジュールがスタートする。翌11日午前8時から午後4時まで、①貿易②金融③グリーン成長④企業の社会的責任の4分科12のワーキンググループに分かれて、円卓討論会を行う。この場にはG20首脳らも招待されている。

 ワーキンググループをリードする議長には、香港のリー&フォングループのビクター・フォン会長、スタンダードチャータード銀行のピーター・サンズCEO、VISAのサンダース会長ら12人が決まっている。韓国企業からは新リサイクルエネルギー分野に巨額の投資を行っているSKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長がグリーン成長分野で議長を務める。

 孫京植(ソン・ギョンシク)・共同委員長は、「今回の会議は、4カ月かけて作成した報告書を土台に円卓討論を行い、合意を引き出して、その結果を首脳会議につなげる前例のない行事だ」と述べた。

 組織委は、100招待する以上のCEOのうち、韓国からの参加は10人ほどに制限する方針だ。そのため、世界のトップ経営者らと交流を持ちたいとする韓国の企業経営者による激しい参加競争が予想されている。世界のCEOは最終日の12日、G20首脳たちとの夕食会に参加する。夕食会の会場は、政財界のトップが集う「史上最大の社交場」となりそうだ。