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2011/07/22

<トピックス>ソウル市・狎鴎亭洞(アックジョンドン)を再開発へ

  • ソウル市・狎鴎亭洞(アックジョンドン)を再開発へ

    超高層マンション建設予定の狎鴎亭洞

 高級住宅街の象徴として知られるソウル・狎鴎亭洞が、最高50階建ての超高層マンション街に生まれ変わる。1972年のマンション建設以来、40年ぶりのことだ。

 ソウル市はこのほど、「狎鴎亭戦略整備区域の地区単位計画」を発表した。

 戦略整備区域とは、ソウル市が計画樹立を急がなければならない第1次事業区域で、漢江のほとりの聖水、汝矣島、合井、二村、狎鴎亭の5地域。このうち狎鴎亭の進展が最も遅いが、最も関心を集めている。同区域への入城を図る投資家も少なくない。したがって、今回の計画案の発表を契機に、関心が一層高まる見通しだ。

 計画案によると、現在4区域に分かれている狎鴎亭マンション団地を3区域に分けて開発し、マンションの数は1万335世帯分から1万1824世帯分へ増える。

 容積率は、第1区域338%、第2区域318%、第3区域348%を適用予定だ。ソウル市はこれを基にし、ミソン及び新現代マンションなどが位置する第1区域に3712世帯分、現代マンションを含む第2区域に4536世帯分、漢陽マンションを含む第3区域に3576世帯分の計1万1824世帯分を建設する。

 増加分のマンションは専用面積85平方㍍で建てられ、一般分譲される予定だ。漢江のほとりのマンションは最高50階建て(平均40階)で、ソウル三成洞の貿易センター(54階)にほぼ匹敵する高さだ。しかし、狎鴎亭路のほとりのマンションは7階建てで設計される。

 マンション建設のほかにも、ソウル市はオリンピック大路の一部区間を地下化する予定だ。その上には、漢江に連結したトプケ公園などソウル広場(1万3000平方㍍)の17倍にあたる計24万4000平方㍍の大規模公園3つを造成する。

 また、狎鴎亭洞~トゥクソム・ソウルの森を連結する歩行橋「ドリーム・ブリッジ」(1・1㌔㍍)も建設する。

 ソウル市は、このような狎鴎亭戦略整備区域の開発に5~6年以上を要するとみている。

 ソウル市の計画案は、住民の既存の住宅面積を保障する1対1方式もしくは小型マンションを一定比率で配置する2対4対4方式の再建築かによってマンションの数が大きく変わる。

 今回の建設方案(1万1824世帯分)は1対1方式を基準にし、算出された。専用面積60平方㍍以下を20%以上、60~85平方㍍以下を40%以上、85平方㍍超過を40%以下で建設する2対4対4方式を適用すれば、マンションの数は1万5605世帯分に増える。ただし、この方式を適用する場合、一部住民は現在住んでいるマンションの面積より小さくなることもある。

 ソウル市は都市計画諮問などを経て、年末に狎鴎亭戦略整備区域に対する地区単位計画案を決定・告示する計画だ。