統計庁が2日、「ベビーブーマーとエコー世代の人口・社会的特性」を比較分析した結果を発表した。職業、結婚など多分野で違いが目立つ結果となった。
韓国のベビーブーマーは、終戦に伴って出生数が急激に増えた1955~63年に生まれた世代をさす。
エコー世代はベビーブーマーの子女で、こだまのように反響することに例えた。
通常、エコー世代は77~97年生まれをさすが、今回の調査では79~92年生まれに範囲を縮小。現在の20代の生活像に対し、ベビーブーマーが20代だった頃と比較調査された。
ベビーブーマー(695万人)とエコー世代(954万人)の合計は全体人口の34・4%を占め、3分の1を超える。
世代の違いが目立つのは、職業だ。
ベビーブーマーの職業をみると、装置機械操作および組立に従事する人が15・1%で最も多かった。あとには、専門職(13・1%)、販売職(13・0%)、単純労務(12・7%)、サービス業(12・5%)などが続いた。
エコー世代で最も多かったのは、専門職(30・0%)だ。特に、女性の専門職比率は36・0%に達した。
専門職は資格を必要とする職種で、医師、会計士、看護師、保育師などを含む。
エコー世代には事務職(24・1%)も多かった。一方で装置機械操作および組立(10・1%)、単純労務(5・1%)は大幅に減少。高度成長によって機械化・自動化が急増し、知識集約型の産業構造が定着したためだ。
結婚比率の変化も大きい。ベビーブーマーの婚姻比率は25歳時点で54・5%だったが、エコー世代は8・3%に過ぎなかった。
ベビーブーマーの婚姻比率は20歳から大きく伸びている半面、エコー世代は90%以上で未婚だった。これに伴い、出生数も急減した。既婚女性の場合、ベビーブーマーは平均2・04人の子どもを有したが、エコー世代は1・0人にとどまった。
高学歴の比率は増えた。ベビーブーマーの最終学歴は高卒(44・7%)、中卒(17・3%)、4年制大学卒(15・8%)の順に多いが、エコー世代は4年制大学卒で45・5%を占めた。
エコー世代の場合、大学院(3・4%)、短期大学(26・8%)を合わせた高等教育履修比率が75%を超えている。
しかしながら、エコー世代はベビーブーマーよりも経済的に不安定な様子だ。
ベビーブーマーの自家居住者(家族または本人が所有する家に居住)は59・6%を占めたが、エコー世代は15・4%にとどまった。
エコー世代は、月払い賃貸住宅居住者が42・5%と多い。ベビーブーマーの1人世帯は58万世帯だったが、エコー世代は100万世帯に達した。