◆三養食品が1963年発売◆
1963年に韓国で即席めんが発売され、今年で50年を迎える。今や国民食となり、国内のみならず世界中に輸出するまでに急成長した。
韓国で初めて即席めんを販売したのは、三養食品だった。1960年代初め、南大門市場で1杯につき5ウォンで売られていた「クルクリジュク(残飯の煮込み汁)」に人々は集まっていた。これを見た三養食品の全仲潤名誉会長は、胸が詰まるような思いだったという。
当時の韓国は農業人口80%超の農業国家だったが、食糧自給率は60%に過ぎなかった。ベビーブームによって毎年40万余人の扶養人口が生まれていたが、国民所得は世界最貧国水準の100㌦にも満たなかった。
全仲潤名誉会長は日本を訪れた時に食べたインスタントラーメンを思い出し、これこそが国内の食糧問題を解決する唯一の方法と確信した。
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