韓国の対中輸出がマイナスに転じており、年間を通じて初めて前年を下回る見通しだ。中国は韓国にとって最大の輸出市場であり、対中輸出の減少は韓国経済に大きな打撃だ。これは一時的現象ではない構造的な問題だと警戒する声も高まっており、対策が急がれている。
産業通商資源部によると、11月の対中輸出は前年同期比で3・2%減少し、1~11月では0・5%減となった。今年に入り、1月から4月までは前年比で増加し続けたが、5月に9・4%マイナスに転じて以来、8月まで4カ月連続で減少となった。9月に6・4%増に回復し、10月も増加したが、11月に再び減少に転じた。
対中輸出の落ちこみは中国や欧州の景気沈滞の影響が大きい。韓国の対中輸出量の半数ほどが中国での現地加工を経て欧州などに輸出される加工貿易であり、欧州などの先進市場の景気沈滞が対中輸出にも打撃を与えたことになる。
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