◆大きすぎるミニマム・アクセス◆
1994年に妥結したGATT・ウルグアイ・ラウンド農業交渉において、加盟国は数量制限および非関税障壁を関税に置き換える義務を負った。
しかし日本と韓国の米については関税化が猶予され、その代わりに関税化した場合より多くのミニマム・アクセス(一定量の輸入義務)を負うこととなった。
日本に課せられたミニマム・アクセス量は、1995年には消費量の4%、2000年には8%であったが、毎年増えるミニマム・アクセス米が国内市場などに悪影響を与えたことから、猶予期間の満了を待たず1999年に関税化した。そしてコメには従価税基準で778%といった輸入禁止的な関税を課した。
韓国は開発途上国の扱いを受け、ミニマム・アクセス量が1995年には1%、2004年には4%と、日本よりは緩やかな義務を負った。
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