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2014/09/05

<トピックス>私の日韓経済比較論 第44回 企業の女性活躍促進策                                                    大東文化大学 高安 雄一 教授

  • 大東文化大学 高安 雄一 教授

    たかやす・ゆういち 1966年広島県生まれ。大東文化大学経済学部社会経済学科教授。90年一橋大学商学部卒、同年経済企画庁入庁、00年在大韓民国日本国大使館二等書記官、00~02年同一等書記官。内閣府男女共同参画局などを経て、07~10年筑波大学システム情報工学研究科准教授。

  • 私の日韓経済比較論 第44回 企業の女性活躍促進策

    「女性と仕事」をテーマにしたシンポジウム

◆韓国「積極的雇用改善措置」導入し成果◆

 日本では安倍首相が成長戦略の一環として女性の活躍促進策を進めており、企業への働きかけを強めている。しかし韓国では8年前から、企業の女性管理職などを増やすために「積極的雇用改善措置」と呼ばれる政策を導入している。

 韓国で導入されている「積極的雇用改善措置」は、国会で導入されているクオータ制のような派手さはないものの堅実な政策として成果をあげている。

 韓国では2006年、「男女雇用平等と仕事・家庭両立支援に関する法律」に「積極的雇用改善措置」に関する規定が盛り込まれた。そしてこの規定により、常用雇用が500人以上の企業は、毎年、女性雇用比率や女性管理職比率などを雇用労働部に報告することが義務づけられている。

 一定の大きさ以上の企業に女性管理職などの情報を開示させることも重要であるが、「積極的改善措置」には、女性の活躍が進んでいない企業に対し改善を促す仕組みが備わっている。


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