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2015/01/01

<トピックス>アナリストの眼  韓国経済研究院 金 昌培 研究委員

  • 韓国経済研究院 金 昌培 研究委員

    キム・チャンベ 1963年、江原道原州生まれ。経済学博士(西江大学)。米メリーランド大学招聘研究員などを経て、韓国経済研究院研究委員。

◆経済予測下方修正へ、不動産景気回復がカギ◆

 2015年の経済成長率は3・7%と予想され、昨年の3・5%(推定)に比べ0・2ポイント高まる見通しだ。だが、その幅は少なく、下向きリスクも高いので景気回復を体感するには不十分だ。

 まず、対外与件の最大変数である世界経済を見てみよう。IMF(国際通貨基金)見通しによれば、世界経済の成長率は昨年の3・3%から今年は3・8%へと0・5%高くなる。マクロ計量分析によれば、全世界のGDP(国内総生産)が1%上昇すれば、韓国の輸出は1・2ポイント高まる効果が期待される。

 第2に、景気浮揚のための予算案をみれば、総支出増加率は5・7%で、09年以降で最も高く編成されている。通貨政策の場合、経済全体の需要と供給の差を示すGDPギャップ率が今年上半期(1~6月)までマイナス状態にあると推定され、金利の追加引き下げの余地がある。


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