◆日韓共通利益のため産業化、1936年に記念碑を建立へ◆
若松兎三郎は日本と韓国の共通の利益になる事業として世界の主要綿種である陸地綿を気候条件の良い韓国南部地方で栽培して産業化しようした。木浦高下島における陸地綿試作がその始まりであり、試作の成功によって朝鮮半島全地域に普及される契機を作った。若松は韓国における陸地綿栽培の元祖であり、衣服文化を変えさせた先駆者である。
陸地綿試作地の高下島には、「朝鮮陸地綿発祥之地」の記念碑がある。綿花奨励三十年記念会が1936年に建立したもので、その裏面には、「明治三十七年木浦駐在大日本帝国領事若松兎三郎氏此地ニ初メテ陸地綿ヲ耕作ス」と刻まれている。
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